健生堂コラム


 活性酸素(フリーラジカル)が細胞を傷害した病として数多くの病があり、これらの病の中には難病とされている病も含まれます。

 
生体内活性酸素(フリーラジカル)が関与する病態と疾患
浮腫、血管透過性亢進、細胞癒着、血小板凝集、血流障害、虚血~再灌流障害高血圧、動脈硬化、老化、炎症、臓器移植、心筋梗塞、脳梗塞、胃・十二指腸潰瘍、膵炎、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、薬剤性肝障害、パラコート中毒、肺気腫、腎炎、発がん、がん転移、成人呼吸促迫症候群(ARDS)、ショック、凡発性血管内凝固(DIC)、多臓器不全(MOF)、白内障、未熟性網膜症、自己免疫疾患、糖尿病、ポルフィリン血症、溶血性疾患、地中海性貧血、パーキンソン病、てんかん発作、紫外線障害、放射線障害、凍傷、熱傷

          (吉川敏一;「フリーラジカル入門」先端医学社p25、1996)



細胞膜の酸化について
 細胞膜の構造




 細胞膜は、リン脂質の二重層から成り、その間に蛋白質が入り込んだ構造をしており、そのリン脂質は二重結合を豊富に含んだ不飽和リン脂質の構造で、軽油ほどに柔らかく非常に流動性に富み、タンパク質は左右、上下に自由自在に動けるようになっています。細胞膜の外側と内側が親水性部分で、その中間が疎水性部分となっており、細胞膜表面に出ているリン脂質・蛋白質には、それぞれ多糖類の糖鎖が結合して糖脂質・糖蛋白を形成し、その多糖類の糖鎖が細胞を取り巻いて細胞膜を守るバリアーの役目を担っています。
 多糖類の糖鎖の末端にはマイナス荷電になっているシアル酸を有し、Ca₂+(カルシウムイオン)のような2荷の陽イオンが介在すると、2個の細胞の糖鎖とCa₂+が結合します。この細胞同志の結合が、細胞同志間の綿密な情報連絡の役目を担っているとされています。
 そして、細胞膜外と細胞膜内では、酸素や、ミネラル、ビタミン、その他の栄養分の取り込み、および老廃物の排泄の流通がスムーズに行われ、細胞内の代謝や機能が正常に働きます。

 次ページ >>